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人物の写真反転はダメ?【デザインのきほん】




人物写真の左右反転は基本的にタブーです。

以下、例を見ていきましょう!


● 人物の反転

・目の開き、ほくろの位置、歯並び、眉毛の傾きなどが変わって見えて、別人に見える

・右と左の顔は違うため、その人がその人と認識されなくなってしまう可能性(人の顔は左右非対称)


● 人物以外の反転

・商品の印象が変わり、書いてある文字が反転してしまう

・洋服のポケットの位置が左右逆になってしまう

・着物の向きが右前、左前など変わってしまい、伝統的な文化そのものの否定につながる

・ロゴが反転されて読めない

・インテリアが左右違うことで、受ける印象が変わってしまう

・料理や食器の位置、お箸の向きなどが伝統的なマナーの通りに見えないことで、格式高いお店などが誤解されて伝わってしまう


特に人物の左右反転は要注意

肖像権などにも関わる部分です。

「その伝統衣装や料理が、その伝統通りである必要がない」「その方が、その方でなくてもいい」という侮辱にも繋がってしまいます。


肌をレタッチしない、ありのままのが昨今の流れ

他にも、ほくろ・そばかす・しわ等も、個性のひとつです。

その方のキャラクターによって、自然体でありのままというのが魅力の一つになりえる方であれば、レタッチは最低限にしてあえて見せる、ということも近年は多くなってきました。


同様に、有色人種の肌を事実以上に明るくレタッチ(ホワイトニング)しないというのも暗黙の了解でもあります。

まるで「肌の色が明るい方が良い」かのような、人種差別の一種ととらえられることもあるためです。

※先日も大坂なおみさんがコラボしたアニメで、肌の色が明るく描かれすぎて問題に。



【まとめ】根本、左右反転がタブーな理由は?

コンセプトが伝わらなかったり、リスペクトが欠けている…

または、もっと強く言えば侮辱とも捉えられてしまうことが一番の理由です。


日本文化を知らない人に、「着物は右前?どっちでもいいよ」なんて言われたら、日本や日本人である自分を、軽く扱われているような気持ちになりますよね。

でも皆さんご存じのとおり、左前だと、亡くなられた方の着用する"経帷子"という着物の着方になり、縁起が悪いものになってしまいます。


これらに気を付けて、楽しく写真レタッチをしてきましょう!^^

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