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Aya Horimoto  デザイントースト代表

武蔵野美術大学卒。都内の制作会社で、グラフィックデザイナー・Webデザイナーとして大手広告代理店と共にナショナルクライアントや官公庁などの制作・ブランディング企画に携わる。現在は国内外にてデジタルノマドとして場所に依存しない自立した働き方を確立。

グラフィックデザイン未経験からのスタート。

正直、全くセンスなんてなかった。

- まずこの事業を始めることになったきっかけを教えてください。

 

自分は業務では未経験の時から「見て覚えろ」と言われるような体育会系の会社で、グラフィックデザイナーとしてキャリアを始めました。

でも、結果すごく遠回りをした感覚があったんです(笑)。

だから、皆さんには自分のような苦労をしないでほしいなと思って、それがスタート地点です。

- グラフィックデザインの世界へ未経験で飛びこんで、どうでした?

私は美術大学に行っていましたが選考学科は空間ディスプレイ系で、グラフィックデザインの経験が全くありませんでした。

ですが運よくグラフィックデザイナーの未経験募集に応募し、入社できたんです。

入った時は右も左も分からずで…先輩に「美大出てるからできるでしょ」と言われ、作ったら「あれ?全然ダメだね」と(笑)

- なぜ女性を特に応援しているんですか?

​​​

複数の会社に勤めていたのですが、

尊敬していた女性デザイナーさんたちが、子どもができてから皆やめてしまったんです。​その後も出産を機に戻ってこなくて。

- それは残念ですね…

同時に、自分もだんだん30歳に近くなった時、ふと危機感を感じるようになってきて。

 

実はそれまで本当に無知で「男女格差はない」と思っていました。「もし子どもができても、頑張れば育児と働くことは両立できるだろう」と軽く考えていました。

でも、デザインにあんなに本気だった先輩たちがどんどんやめていくので、あれ?と。

その後調べてみて、データとしても女性の出産育児後・年齢を重ねたあとの選択肢の少なさや、キャリア継続の難しさを知りました。これは人ごとでは全然ないぞ、と気づいて

- お母さまもキャリアウーマンだったとお聞きしました。

私の両親は離婚しているんですが、父は別居後に私達の養育費を払わなくなりました。

離婚したあとは母が1人で働き、兄姉四人を1人で育ててくれました。​私の中学から大学まで全ての学費を出してくれたんです。母がよく「自立して稼ぎなさい。お父さんはあんたが美大に行く事を反対してて、それで離婚を決めたの。もし稼ぎがなければ私は離婚できなかったよ」と言っていました。

私は決してキャリアを軽く考えていたわけではありませんし、デザインに本気で向き合ってきました。でも、

出産育児で10年もキャリアを休んだ後に、復職なんてできるのだろうか?

もしも夫と問題が起き離婚したら、私は子どもを養えるのだろうか?

 

と思うと、いや、それすっごくハードモードじゃない?という感じがしたんです。

​​​

- 女性は、育児期間にフル稼働でお金を稼げないから不安ですよね。

​​

まったくです。その時のために在宅リモートでできる仕事を用意しておくのは、リスク管理として自然だと思います。デザインは女性の選択肢を広げてくれます。

だたし当然、数日で身につく技術ではないので子どもができてから始めるのではお金を生み出すまでに時間がかかります。できるだけ早く始めて勤務経験を持った方が強い。​​​

- ちなみに海外ノマド中は、リモートワークでしたか?

はい、海外に5-6年ほどいましたが100%リモートワークです。

体力面でも年齢を重ねても、万が一入院など健康面の不安があっても電波とパソコンさえあれば働き続けられるいい時代になりました。​​

今は生活はゆったりで、時間もお金もフルタイムより余裕があります。

有難いことに、現地の生活費が安いこともあり、貯金できるくらいは頂いていましたね。

​​

- 女性エンパワーメント、人権についても力を入れていると。

​​

日本のジェンダーギャップ指数は、146か国中116位だそうです(2022年度時)。日本は先進国では、かなり低いレベルです。

出産育児を経た女性の方々も、在宅で働けるのはすごく良い選択肢。カウンセリングで色々な方のお話を聞いてますが皆さん努力家で現実的な方が多く、最大限にサポートしたいと日々思わされます。

私にとって、最も身近なのは女性のエンパワーメントですが、これはすべての人にとっての人権問題とつながっています。男女格差・人種差別…全ての差別や戦争に反対するスタンスです。特定の誰かが不公平・不利益を被るような格差が存在しない社会を、次世代のためにも繋いでいきたいです。

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リモートで働けるデザイナーなら

女性でも、

育児しながら経済的自立ができる

- デザイントーストに来られる方はどんな方が多いのですか?

 

当校に来る方は今は、20代後半-40代女性が多いです。

「インハウスデザイナー、子育て中の主婦 、未経験者」がそれぞれ同じ割合います。

ずっとやってみたかったという人もいれば​、本気で転職やフリーランス独立したい!という人もいますね。全員ウェルカムです。

 

- デザイナーって40歳以降も続けるのって難しいですか?

アラフォーでデザイン始めたら遅いかな?」の不安を解消しようにも書いているのですが、可能です!

30歳・40歳からのデザインを始めた方もいますし、転職は8割以上成功しています。

でも世の中に「デザイナー40歳限界説」とか「デザイナーの年齢制限」とかの記事が定期的に話題になりますが・・・問題は"年齢"じゃなくてマインドですね。

日本では年齢プレッシャーが女性に対して特に大きいですが、私個人的には全く気にする必要はなく、そんな世論は蹴っとばしてしまえと思っています。笑

- ではフリーランスは、なるのは難しいですか?

転職よりは難しいですが、就職して数年経験を積めばなれますよ。ガッツと人脈です。

ただ簡単だと思っていて実際にフリーランスになった時大変さに辞めてしまう人も多いんです。「簡単ではないですが、リスクを知った上で挑戦するなら大丈夫!」と伝えてます。

一番タフに感じるのは「出してくれたものが思ってたデザインと違う」と言われるなど、クライアントとのコミュニケーショントラブル。

安く見積もられないための知恵、契約書の交わし方。それをどうやって避けるかを​教えてくれるスクールって、ないんです。だから、うちでは教えています。

- えっ!そんなトラブルがあるんですか。知らない人も多そうですね。

めちゃくちゃありますよ!(笑)私も、修正指示で手間がかかったとか言いがかりをつけられて50万円請求されたこともあるし。契約書をちゃんと交わしていたので0円で済みました。

こういうフリーランスのトラブルって大体は要件定義の打ち合わせが原因です。知識を持って予防すれば起きないものも多いんですよ。

だからクライアントワーク対応力が大事なんです。契約書もそうですが、コミュニケーションストレスも認識のギャップから来ているんだから、減らすにはこうすればいいよという対策を受講生に教えています。

デザインで稼げるとかデザイン力だけにフォーカスされがちですが、もし小金持ちになれても、ストレスで常に胃が痛いとか嫌ですよね?(笑)

- 大手スクールは、何が問題なんでしょう?

 

大手が全て悪いというわけではないですが・・・受講生が多いので、講師の距離が遠い。受講生がどうなっても人ごとなんですよね。

それ以外にも大手って広告費にしかお金をかけていないので色々と問題があって。

言葉は悪いのですが、初心者とか未経験者の目が肥えていない人をカモにしているので、人件費をかけていないし、かけなくてもバレないから実務未経験のバイト講師とかも多いんです。

カリキュラムも入門だけですから、当然デザイン力は伸びないですし。卒業後に実務にもしそのまま放り込まれたら足手まとい扱いされて、精神的にもかなり辛いと思いますよ。

まず一歩目としてスクールとか独学とかいう選択は間違っていないので、しっかり調べて質の良いスクールに行ってほしいです。

- 最後にデザインを学ぼうと思っている方に、コメントを

​​

デザインに限らずですが、「やりたいと思ったら、すぐやる」がおすすめです。何歳だってデザインは始められる、逆に言えばベストなタイミングはありません。若い時は健康はあるけどお金がない、お金がある時は時間がない、数十年たつと健康がないです。

それであれば、さっさとデザインスキルをつけて、さっさと実力をつけて、自立しましょう!

人生100年時代からみたらほんの数年ですからね。

 

デザインは作る技術じゃないんです。デザインの向こうにいる人をワクワクさせ、クライアントさんに喜んでもらう技術なんです。

人生の豊かさが変わりますよ!

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「フリーランスって、

難しいですよね?」への答え

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大手スクールの問題点は、

講師との距離が遠いこと。

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代表インタビュー

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